こんにちは！
今日もあいにくの天気☔に加えて、めちゃめちゃ寒い一日になりそうですね🥶！
暖かくして体調には注意してください。
このホームページをご覧いただいている建設業の方は外でのお仕事も多いです、特に注意してくださいね！
本日のお話は、元請さんと下請さんのお話のパート(2)です。
具体的なお話をとの約束をしていましたよね！
下請さんから「工事完成通知」を受けたときの、元請さんの対応というかルールというのがありますのでそのへんのところを具体的にお話をしていきたいと思います。
1．下請さんから完成の検査の依頼が来たんだけど…、元請さんはいつ行ったらいいの？
下請さんが、工事が完成したので元請さんに「完成通知」をしたのだけれど、元請さんから
「今忙しいからちょっと持って」と言われてしまった、仕方がないのでしょうか？
というお話をたまに聞くことがあります。
元請さんは忙しくて仕方がないのでしょうが、この完成検査や引受けに関しても建設業法で期間などが決められています。決められた期間にやらなければいけません、注意してくださいね！
では、まずは「完成通知から引き渡しまでの流れ」を見ていきましょう！
(1)下請さんの「完成通知」から「引渡し」の流れです！
下請さんは請け負った工事が完成したら元請さんの完成検査を受けなければなりません。そのために下請さんは工事が完成したら元請さんに工事の「完成通知」を行います。
※「完成通知」…下請さんが工事が完成した旨を知らせるもの
「完成通知」を受けた元請さんは、完成した工事の「検査」を行わなければなりません、完成検査で下請さんが行った工事に問題がなければ完成検査は終了です、完成検査が終了したら下請さんは元請さんに「引渡しの申出」をして完成した工事を元請さんに引渡すことができます。
この様に、工事が完成した際も、工事の引渡しをする際も、下請さんが元請さんに対して通知をしなければいけません。
この通知は口頭でも良いとされていますが、書面で行うことが良いでしょう。「建設工事標準下請契約約款」P10の第27条で、書面で行うことと明記がされています。書面で行うことで後日の紛争も避けることができます。
(2)下請さんから「完成通知」を受けて「完成検査」を行うまでの元請さんの決まりごと！
下請さんから「完成通知」を受けてから元請さんが「検査」をなかなか行わなかったらどうなってしまうでしょう？
下請さんは、いつまでも完成した目的物を引き渡すことが出来ずに、挙句の果てに元請さんからの支払も遅れることになってしまいます、下請さんには困ったことですよね！
そのようなことが起きないように「建設業法第24条の4 第1項」で「検査通知から検査までの期間が定められています」。
【建設業法第24条の4(検査及び引渡し)】
第二十四条の四 元請負人は、下請負人からその請け負つた建設工事が完成した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から二十日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その完成を確認するための検査を完了しなければならない。
つまり、元請さんは下請さんから「完成通知」を受けたら、受けた日から20日以内で、出来る限り短い短い期間に完成検査をしなければならないと決まっています。
(3)完成検査から完成物の引渡しまでの決まりごと！
下請さんは、元請さんの「完成検査」で工事は終わりではありません、完成物を引き渡さなければ工事は完了しませんよね。
引き渡しまでの間、下請さんは完成物の保管責任、危険負担を負わなくてはいけません。
工事を完了させるためには、完成検査終了後、下請さんは元請さんに「引渡しの申出」の通知をしなければなりません。
「引渡しの申出」から、元請さんが引き受ける期間についても「建設業法第24条の4 第2項」で決められています。
【建設業法第24条の4(検査及び引渡し)】
２ 元請負人は、前項の検査によつて建設工事の完成を確認した後、下請負人が申し出たときは、直ちに、当該建設工事の目的物の引渡しを受けなければならない。ただし、下請契約において定められた工事完成の時期から二十日を経過した日以前の一定の日に引渡しを受ける旨の特約がされている場合には、この限りでない。
つまり、元請さんは下請さんから「引渡しの申出」の通知があったときは、基本直ちに完成した工事の目的物を引き受けなければならないと決められています。
本日は以上です、下請さんから出された「完成通知・引き受け」についての元請さんの対応についてお話をしました。次回は元請さんと下請さんの関係で支払についてお話をしたいと思います。
本日もホームページへのお立寄りありがとうございます！
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